
Q クイーン 篤姫
(あつひめ)
島津一門家の今和泉島津家に生まれ、島津斉彬の養女となる。
時代を見すえた父・斉彬の政治的な思惑を受け入れ、13代将軍 徳川家定の正室(正式な妻)となる。
「一橋慶喜を14代将軍へ」との斉彬との政治的な約束は果たす事ができなかったが、
幕末動乱の時代に江戸城の大奥を取り仕切り、夫・家定が亡くなった後も徳川の人間として生きることを選ぶ。
戊辰戦争が始まり、討幕軍となったのは皮肉にも薩摩であった。
討幕軍が江戸に攻め入ろうとしている最中、自害覚悟で江戸城に籠り…「江戸に攻め入らないよう、攻め入るようならば江戸城で死ぬ」…と西郷隆盛に覚悟の手紙を送った。
まさに「華にも意地あり」である。
西郷は間際になって江戸への総攻撃を中止し、誰の血も流されることはなかった。
斉彬を通し篤姫と西郷は互いに使命をもち、貫き、幕末を生きたのである。